障害レポートの内容

テストエンジニア品質保証QA障害管理

障害レポートにはそれぞれの担当者ごとに記入欄が分かれており、ステータスの遷移が発生するたびに当該担当者がその時の内容・状況を記入欄に記載します。

障害レポートに記載する項目は、大枠で以下のような内容になりますが、記載する項目が多いと障害管理の運用に乗りにくくなる場合がありますのでプロジェクトに応じて取捨選択するのが良いかと思います。

障害レポートの記載内容

図1 障害レポートの記載内容


★印は障害分析の指標の対象となる項目です。
各項目をそれぞれいくつかのカテゴリーに分類し、割合を見たり他の項目とのクロス集計をとることで目立った傾向・特徴がないかを確認します。

▲印は進捗管理の際に利用すべき項目です。
各ステータスごとの完了日は本レポートの進み具合を表す指標となり、集計値を時系列のグラフで表すことで大まかなプロジェクトの進捗具合を把握することができます。

特に「e1: 処置見積もり工数」は、本レポートの完了時期を決定する重要な項目です。
注目すべき点はこの e1 が調査済~対処中のフェーズにあるということ。
すなわち1つの不具合が発覚したとき、いつまでにその不具合に対処できるのかはこのフェーズに至るまで判明しないということです。
不具合発覚後すぐに「いつまでにできる?」と聞いてくるマネージャクラスの上流従事者は結構いるんじゃないかと思いますが、要は「調査を終えないと完了見込みはわからない」ということです。
漠然とスケジュールの心配をするより、工数見積もりや調査の精度を計るなどして開発効率の改善に取り組むことが重要だと思います。
例えば e1 や「c3: 処置期限」、「d3: 調査工数」、「e11: 処置完了日」等を比較することで精度を計ることができます。



参考までに本ページの内容を元に Excel で障害管理台帳のサンプルを作成してみました。

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