テスト管理ツールの TestRail を利用した実際のテスト運用例を紹介したいと思います。
参考:テスト管理ツール TestRail を利用した障害管理の運用例
テスト項目の作成
上部メニューの「DASHBOARD」からプロジェクトを作成(あるいは選択)し、上部メニューの「TEST CASES」をクリックします。
テスト項目は、Section – Subsection – Case という階層を作ることができます。
Subsection の階層はいくつでも深くすることができます。
「Add Subsection」がサブセクションの追加で「Add Case」がテスト項目の追加です。
![テストケースの階層作成 テストケースの階層作成](https://softwarenote.info/wp-content/uploads/2020/10/fig1738_05.png)
右メニューに階層構造が表示されるので、全体を把握しやすいですね。
![テストケースの階層構造表示 テストケースの階層構造表示](https://softwarenote.info/wp-content/uploads/2020/10/fig1738_06.png)
テスト項目の入力内容は以下のような感じになります。
![テスト項目の入力内容 テスト項目の入力内容](https://softwarenote.info/wp-content/uploads/2020/10/fig1738_07-1024x639.png)
・Title
テスト項目のタイトルです。
・Section
どの Section に属するか選択できます。
・Template
テスト項目のフォーマットは3種類あります。
上図はデフォルトの Test Case(Text) になります。
Exploratory Session
Mission とは、何をテストしどの領域をカバーするかについての高レベルの概要です。
通常は1~2文です。
Goals とは、目標の詳細なリストです。
Test Case(Steps)
Preconditions(前提条件)をテキスト形式で記入し、Steps(テスト手順)を Add Step で追記していきます。
各手順ごとに期待される結果をテキスト形式で記入します。
Test Case(Text)
Preconditions(前提条件)、Steps(テスト手順)、Expected Result(期待される結果)をテキスト形式で記入します。
Test Case(Steps) が各手順ごとに結果の確認があるのに対し、Test Case(Text) では結果の確認は1つになります。
・Type
本テスト項目の種別を選択します。
・Priority
優先度を選択します。
・Estimate
テストの実施工数を記述します。
・References
テスト実施の際の参考資料へのリンクを複数設定できます。
「ADMINISTRATION」の「Integration」、「REFERENCES」タブにある「Reference View Url」に参照先 URL を設定しておけば、本項目に相対パスを入力することでリンクが作成されます。
![リファレンスの設定 リファレンスの設定](https://softwarenote.info/wp-content/uploads/2020/10/fig1738_08.png)
・Automation Type
UIテスト自動化ツール Ranorex と連携する際に選択します。
マイルストンの作成
テスト計画に実施スケジュールを設定させたい場合は、まずマイルストンを作成します。
プロジェクトが選択された状態から、上部メニューの「MILESTONES」をクリックします。
マイルストンの名称と説明、開始日・終了日を設定することができます。
![マイルストンの設定 マイルストンの設定](https://softwarenote.info/wp-content/uploads/2020/10/fig1738_09.png)
テスト計画の作成
テスト計画(Test Plan)とは、いくつかのテストラン(Test Run)をまとめたものです。
テスト計画に別のテスト計画を含めることもできます。
まずテストランを作成します。
プロジェクトが選択された状態から、上部メニューの「TEST RUNS & RESULTS」をクリックします。
右メニュー「+Add Test Run」をクリックします。
![テストランの作成 テストランの作成](https://softwarenote.info/wp-content/uploads/2020/10/fig1738_10.png)
テストランのタイトルや説明、作成者やリファレンスを入力します。
実施スケジュールをリンクさせたい場合は、マイルストンを選択します。
次にテスト項目を設定します。
![テスト項目の設定 テスト項目の設定](https://softwarenote.info/wp-content/uploads/2020/10/fig1738_11.png)
作成したすべてのテスト項目を実施したい場合は、「Include all test cases」をチェックします。
テスト項目を選別したい場合は「Select specific test cases」をチェックします。
すると以下のようにテスト項目の選択用リンクが出てきます。
![テスト項目の選択 テスト項目の選択](https://softwarenote.info/wp-content/uploads/2020/10/fig1738_12.png)
「change selection」をクリックするとウィンドウが立ち上がるので、左メニューにチェックを入れテスト項目を選択します。
![テスト項目選択 テスト項目選択](https://softwarenote.info/wp-content/uploads/2020/10/fig1738_13.png)
最後に「Save Test Run」ボタンをクリックして保存します。
![テストラン一覧 テストラン一覧](https://softwarenote.info/wp-content/uploads/2020/10/fig1738_14-1024x257.png)
テスト計画を作成したい場合は、右メニュー「+Add Test Plan」をクリックし、タイトルや説明、含めたいテストランやテスト計画を選択して保存します。
テストの実施および障害レポートの起票
プロジェクトが選択された状態から、上部メニューの「TEST RUNS & RESULTS」をクリックすると、テスト計画やテストランの一覧が表示されるので、実施するものをクリックします。
![テストの実施項目の一覧 テストの実施項目の一覧](https://softwarenote.info/wp-content/uploads/2020/10/fig1738_15-1024x378.png)
テスト項目のタイトル一覧が階層構造に沿って表示されます。
「Status」の「Untested」をクリックするとステータスの一覧が表示されるので、実施したテスト項目のテスト結果を選択します。
ウィンドウが立ち上がりますので、テスト結果を入力します。
![テスト結果の入力 テスト結果の入力](https://softwarenote.info/wp-content/uploads/2020/10/fig1738_16-1024x458.png)
テスト結果に問題があった場合、障害レポートの内容を Comment 欄に記入します。
![障害レポートの入力 障害レポートの入力](https://softwarenote.info/wp-content/uploads/2020/10/fig1738_17.png)
テストを進めていくと、各ステータスの割合が以下のような感じで表示され、テストランの進捗状況を確認することができます。
![テストランの進捗表示 テストランの進捗表示](https://softwarenote.info/wp-content/uploads/2020/10/fig1738_18.png)
右上の「Reports」よりレポートを作成することができます。
![](https://softwarenote.info/wp-content/uploads/2020/10/fig1738_19.png)
参考:テスト管理ツール CAT を利用したテスト実施の運用例
参考:テスト管理ツール CAT を利用した進捗管理・障害分析の運用例
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